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会長挨拶

会長挨拶

ごあいさつ

2025年4月より日本遺伝学会の会長に就任いたしました角谷徹仁です。これからの
2年間、遺伝学の発展と、会員の皆さまの研究推進に貢献できるよう、全力で取り組
んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

日本遺伝学会は、私にとって最も魅力的で刺激的な学会の一つです。本学会では、
分子・染色体レベルから集団・進化レベルまで、遺伝学を幅広く俯瞰できます。年会
の一般発表では、さまざまなキャリアステージの研究者が同じ土俵で発表し、活発な
議論を交わします。また、動物・植物・微生物と幅広い生物群の研究者が、共通のセ
ッションで発表します。「遺伝学」という視点を共有することで、学際的な対話が生まれ
やすくなっています。さらに、セッションの合間にも議論を深め、新たなネットワークを
築きやすい環境が整っています。この自由で開かれた雰囲気を、より多くの方々に活
用していただければ幸いです。

本学会は100年以上の歴史を誇ります。学会誌GGS(Genes and Genetic Systems)
も現在第100巻を刊行中です。このような伝統を大切にしながら、会員の皆さまの新
しいアイデアや工夫を取り入れ、より良い学会へと発展させるべく努めてまいります。
特に、岩崎前会長の進めてこられた大学院生や博士研究員への支援を引き続き重
視しながら、次のステージである独立前後の若手研究者にも活躍の場を提供したい
と考えています。対外的には、昨年からIGF (International Genetic Federation) に加
入したことも活かし、世界の遺伝学研究者との連携をさまざまなレベルで進めます。
また、遺伝学普及会との合流を活かし、社会に開かれた学会としての役割をより一層
強化してまいります。

これからの2年間、会員の皆さまのお力をお借りしながら、学会と遺伝学分野のさら
なる発展に努めてまいります。積極的なご意見、ご支援をいただけますと幸いです。

公益財団法人 遺伝学普及会
日本遺伝学会
会長 角谷徹仁