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会長挨拶

会長挨拶

遺伝学会会員の皆様へ

日々の学会活動へのご支援、誠にありがとうございます。2023年4月1日より、二期目の会長を務めることとなり、今期も皆様のご支援をお願い申し上げます。

昨期は新型コロナウイルスによる困難な状況下でしたが、多くの価値ある成果を達成しました。特に、「遺伝学の百科事典」の発行という創立100周年記念イベント、東京と札幌での大会・国際シンポジウムの開催、若手の会の設立、春季分科会の再開などは、幹事・委員の皆様の献身的な努力の結果であり、心から感謝申し上げます。

今期の重要課題は、若手の活動推進、学術誌「GGS」の発展、そして財政の安定化となります。これらを達成することを目指しています。「若手の会」は、大学院生やポスドクを中心とした活動の場で、これを全面的に支援して参ります。現在、若手の会は、夏の学校などの様々な勉強会や交流会の企画に力を入れています。「GGS」は、2025年に100巻を迎える歴史ある学術誌であり、私たちは商業出版とは異なる立場から、真に価値ある学術情報の提供を使命としています。この姿勢を保持しつつ、出版環境の世界的変化に対応しながら、アジア・オセアニア地域でのリーディングジャーナルとしての地位を目指しています。財政面では、節約に努めながら、必要とされる領域には適切な予算を確保し、次世代へ健全な学会活動を引き継ぐことを目指しています。

遺伝学は生命科学の核心をなし、その基本性と革新性は揺るぎないものです。遺伝学者を自称する人々の数が減少する今日でも、遺伝学が果たす役割の重要性は揺るぎません。遺伝学の重要性を次世代に伝え、遺伝学会の魅力を広めることは私たちの使命と考えています。さらに、遺伝学会の発展は、国内の生命科学全体の発展にも貢献すると確信しています。必要と判断される改革は積極的に実行し、先達が築き上げてきた学会の発展を追求し続けます。

皆様からの厳しいご指導と暖かい支援、そしてご協力を心からお願い申し上げます。

2023年4月

公益財団法人 遺伝学普及会
日本遺伝学会
会長 岩崎博史
(東京工業大学 科学技術創成研究院 細胞制御工学センター 教授)